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共感力が子育てをラクにする!?発達障害の子に効く状況整理の共感とは

目次

状況整理がもたらす共感的受容。その方法とは?

よく子育てや発達個性がある子を理解するために「共感が大事」ということを聞いたことはありませんか?

そして共感と言えばどんな行動を思い浮かべるでしょうか?

ただ「ウンウン、そうだよね」ということだけが共感ではないんです。そこにはもっと重要なポイントがあります。

共感するってどういうこと?

共感とは何でしょうか?

これは人によって感じ方が違うため私は私なりにまとめてみると「相手の立場や意見に対して、価値観や理解を共有していること」だと思います。

ちなみにコトバンクでは
「他人の考え、主張、感情を、自分もその通りだと感じること。また、その気持。同感。」と記されていました。

これからの時代、共感力が大事と言われています。それは機械がこれまでの人間生活に入り込んできてより便利になる一方で、人とのコミュニケーションがより遠くなるために人によってはさらに複雑で怖いものと感じることがあるからかもしれません。

ところで共感力は生まれ持ったものなのでしょうか?それともスキルでカバーできることなのでしょうか?

共感はスキルでカバーできる

世の中にカウンセラーやコーチング、精神科医といった人の心に働きかける職業があるように、人に対して共感を持って働きかけるのはスキルの1つであると言えます。
もちろん得意・不得意はありますし、どの職業も好きだからできる、磨きをかけることができる職業ですよね。

しかし注目してほしいのはこれらの職業がスキルをもって専門的であるとされる職業であること。

つまり共感姿勢とは生まれ持った性格というよりスキルによって磨くことができるといういうことです。

発達個性がある子に対して必要な共感力とは

発達個性がある子にとってこの共感力は彼らを落ち着かせるための1つの方法です。

しかし当然「ウンウン」「そうだったんだね。」

という言葉だけを繰り返していても、始めは通用するかもしれませんがいつかは「本当にそんな風に思ってないんじゃないの?」

と疑問を持たれてしまうことも。

それでは
「残念だったね。」「悲しかったね。」「楽しかったね。」のように決まった言葉を投げかければ納得してくれるでしょうか?

実は子どもが、特に自我の芽生えた子どもが求めているのはそういった定型文ではなく他のあることであることが多いのです。

どういうときに「この人は理解してくれている」と思うのか?

ふと自分のことを思い返してみてください。
どういうときに「この人は自分の話しを聞いてくれているな。」と感じますか?
人によって基準は様々だと思いますが、「ウンウン」とうなずいているだけの人を見て「あ、分かってくれてるな。」と感じることは少ないのではないでしょうか?
(場合によってはそれだけで嬉しいこともあるかもしれません!)

やはり会話があって初めて「理解しようとしてくれてるな。」と感じますよね。

相手の主張を聞いてあげることも重要なのですが、ポイントは会話になっているかどうかなのです。

ただの会話では不十分。状況を整理してフィードバックを行う

さて、発達個性がある子ににとって重要なのはなるべく同じ過ちやコミュニケーショントラブルを起こさないようにすることです。
そのために必要なのは「次回どうするか」を一緒に考えること。

そのためには何よりもまず何が起こったのかについての状況整理が必要です。

私は実際にコミュニケーショントラブルを起こしてしまうお子さんと関わっていますが、やはりトラブルが減っていくお子さんに対しては状況整理を一緒に行います。
その際は「あなたが悪いんだ」ということは言いません。

なぜならその子は今は「自分は悪くない!」という強い思いを心の支えにしているからです。
誤解とならないように強調しておくと、私も必ずしもその子が悪くないとは考えていません。
悪いことをしたときは最終的には「あなたにも悪いところがあったね。」と受け入れてもらいます。

ただ、発達個性がある子の中にすぐに強い思いを捨てきれない子もいます。

その子に対してすぐに納得してもらうことは難しいため、まずは状況整理をすることで「なぜそうなったのか?」「そう感じたのか」を聞くようにしています。

悪いのは『誰か』ではなく、そのときの行動か言葉

誰でも自分の存在を否定されるのは恐ろしいものです。
だからポイントは「あなたが悪い」というようなまとめ方をしないことです。

この「あなたが悪い。」の中には本当は行動や言葉が含まれているので、そのことをしっかり言葉にして伝えます。

つまり

「あなたの○○は良くなかったね。」という形に直すということ。

また、相手に対しても嫌う気持ちが芽生えることもなるべく避けたいもの。
だから同じように
「相手は○○しちゃったのは良くなかったよね。」と伝えます。

これは行動に目を向ける1つの方法として様々なところで応用されているのでぜひやってみてくださいね。

過去には戻れない。状況整理ができたらすべきこと。

過去に起きたことは今後の参考として利用する材料になります。

つまり「同じことが起こらないためには何ができるか」を考えるヒントがあります。

このときつい「次はちゃんとしなさい!」なんて言ってしまうかもしれませんが、

できるなら子どもに「それで、次同じことが起こらないようにするために何かできることはある?」と尋ねてみてください。

もしかしたらすぐには答えは出てこないかもしれません。そのときはぜひ提案という形でヒントを出してあげましょう。

前向きに考える力をつけてほしいと願っている保護者の方が多くいます。であればこそ、ぜひ前向きな形で話し合ってみてはいかがでしょうか?

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