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人なつっこい?ADHDのパーソナリティと、個性の伸ばし方―発達障害について分かっていることまとめ

このブログではADHDの発達傾向とその対応について紹介しています。

目次

【もう悩まない!】ADHDの発達傾向と対応

このブログではADHDの発達傾向とその対応について紹介しています。
幼少期にはピョンピョン飛び跳ねたり気づけばまったく関係ないことをしていたりと

あちこちに注意をとられるADHDですが、ここではその基本的な傾向と対応について知ることができます。
ここでは「注意欠陥・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン」の第4版を中心に解説していきます。

ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

ADHDの傾向と多様性

ADHDは注意欠陥・多動性障がいと呼ばれます。

一般的にADHDとひとまとまりにされますが、それはADもHDも「注意」という1つの機能に苦手さがあると考えられているからです。

しかし実際は「注意」という定義は広く、明確にただ1つの考え方の傾向をあらわすことは難しいです。
例えば視覚的注意と、聴覚的注意、それに選択的注意などがありますがそのどれもが等しく苦手であるとは言えません。

さらには視覚的注意の中にもグラフィックへの注意と文字への注意では得意・不得意の個人差があります。

実際に注意欠陥の傾向はあるけれどグラフィックの把握能力や再現能力が高い子もいます。

こうした注意の広さと多様性を個別に見ていくと強みと弱みも見つけやすくなります。

ADHDの3タイプ

ADHDも大きく分けて3つの段階に分けて考えられます。

①軽度ADHD
②中程度ADHD
③重度ADHD

軽度の場合は学校生活やコミュニケーション上のトラブル・生活上の困難はあるものの、そこまで大きな問題行動は見られません。

中程度ADHDは学校生活やコミュニケーション上のトラブルもあり、注意散漫によりパニックになったりするなどの社会生活上の困難も増えます。

重度ADHDは飛びはねるなどの常同行動をいつまでも繰り返したり、ときおり暴力にうったえてしまうなどの攻撃的な行動も見られます。
そのため社会生活訓練にはまた別の訓練を必要とします。

ADHDの「伸ばしてあげたい」パーソナリティ

ADHDのお子さんはその性格として「人なつっこく承認欲求が高い」割合が高いとされています。
もちろん中には引っ込み思案で控えめな子もいますので全員が同じように人懐っこいということではありませんが、

確かに人なつっこさはあるように感じています。

人なつっこさというのは受け手の感じ方ですので具体的にどういう行動が人なつっこいのかを検討する必要がありますが、
裏を返せばどのような行動が受け入れられると良いのかを知ることができます。


ここでは水野が人なつっこいなと感じた瞬間を紹介してきます。
(あくまで生徒と先生、という立場関係にある前提です)

(1)会話がフランク
敬語は使うものの、素直に思ったことを言葉にするためときどき生徒⇔先生 という枠を超えて話してきます。
「○○なんすよね~~。」とか「宿題やった?」と聞いても「やってないですね~~」など、友達に返事をしているかのように
返事があることがあります。
大人側からすると「子供のクセに生意気な!」「なんて失礼な態度なんだ!」と思えるような言葉がときどき見られます。

(2)内容がざっくばらん
上で見たように彼らにとって「大人とする会話」「子供とする会話」の区別はあまりないように思えます。
そのため話しかけられる内容も「先生知ってる~?」とアニメや漫画の話題をさらっと投げかけてきます。
悪いことではないでしょうが、結果的に対大人という感覚を消失しやすいため、大人側の許容範囲を超えるといきなり大人が爆発して「いい加減にして!」となることはあるかもしれません。

(3)距離が近い
言動がフランクであるために距離感が近くなることもあります。気を許せたと言えばそうなのですが実際は気を許したというより明確な距離感のつかみ方が分かっていないような印象を受けることもあります。
こちらも適切な距離感をとれるような大人側の配慮が必要です。


重要なのは本人にとってそれらの行動の多くは無自覚である、というところです。

だから突然「何を失礼な!」というようなことを言われてもその意図が分からずにただ怒られたという印象だけが残ってしまいます。

ただ、反対に人への尊敬の気持ちの表現方法は身につけさせてあげたいですよね。

尊敬する気持ちがないわけではないので「もっと良いコミュニケーションの取り方がある」というように言葉遣いや距離感を教えて和えられるよさそうです。


反対にこのパーソナリティが必要以上に抑圧されてしまうと二次弊害が生まれてしまう可能性があります。

もっとも、小学生以降は多くの人たちとのコミュニケーションが生まれますから全員から等しくこのパーソナリティを尊重されるということはありません。

だからこそ身近な保護者や学校の先生などはできるだけこのパーソナリティを尊重してあげたいですよね。

まとめ

ADHDのタイプも人それぞれですが、そのパーソナリティや行動様式、考え方には共通していることもあります。
共通している点とそうでない点を分けて考えることで、よりその子らしい生活や勉強のフォローにつなげることができます。
特にパーソナリティは幼うちから尊重してあげることでのびのびと成長できるようになります。

その子らしさが生きることを願っています。

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