BLOG

ブログ

ADHDの子がケアレスミスを連発する理由。算数を解く時には「強調」と「限定」がポイント

目次

ADHDの子がケアレスミスを連発する理由。算数を解く時には「強調」と「限定」がポイント | こうゆう舎

ADHDの子に算数を教えていて必ずと言っていいほどつまづくのが「ケアレスミス」
掛け算の順序がひっくり返ってしまったり足したはずの数がなぜか違う解答になっていたりしませんか?

注意欠如と名前がつくくらいなのでやはり注意を向けることそのものがどうやら難しそうです。
ただ、いくら「注意を向けて」といっても向かない注意は向かないですよね。
そこで今回はADHDの子の、算数というものをどのように教えていくかをまとめました。

なぜケアレスミスは発生するのか?

そもそもケアレスミスはどのように発生するのでしょうか?

私たちが普段思いつくケアレスミスとは
☑計算間違い
☑単位のそろえ間違い
☑足し算の数が違う
☑繰り下がりを忘れている

などがありますよね。
こうしたケアレスミスを克服する方法として思いつのは「練習を重ねること」もしくは「次には間違わないように意識しよう」という程度のもの。

これがNGということではありません。

結局ケアレスミスに対する対策って思いのほか出てこないものなのです。

なぜならケアレスミスとは「そのときの注意不足が招いたミス」だからです。
つまり今回はダメだったけど次は意識して計算しよう、と考えることができます。

それほど身近であるために、かえって改善策を思いつきづらのかもしれません。

ケアレスミスが発生する要因は?注意不足だから仕方がない?

ケアレスミスが発生する大きな要因は注意欠如ですが、それはひとくくりにした言い方にすぎません。実際は視覚で他の数字が先に目に入ってしまったり、直前まで覚えていた数が混同してしまったりとパターンは様々です。

一口に注意欠如、ケアレスミスといってもその発生源ごとに対応を考えていきます。

例えば他の数字にとらわれやすい、他の数が目に入りやすい場合は計算場所を1問につき1枚(A4を8等分した計算カード)に限定したり、色を変えて計算練習するなどが考えられます。
もちろん宿題の場合は鉛筆かシャーペンが必須になると思いますが、自分の分かるように強調されるような方法をとることは大切です。

また、そもそも視覚的に計算をしていて頭の中では十分にAだからB、というように計算式が成立していない場合もあります。
その場合は計算式や途中式、解答までを実際に声に出して意識的に計算することで解決することもあります。

視覚に入る量を限定し、頭の中で再生されることがポイントなのです。

「どうやったらこうした注意を減らせますか?」実際にあった話

ADHD傾向にある生徒と勉強をしていると同じようにケアレスミスが連発します。

これは実際に私が生徒から「どうやったらこういうケアレスミスを減らせますか?」
と相談されたときの話です。

その子は自分で一生懸命計算して本当は正解を書いたつもりなのに、なぜか見当違いの解答を書いてしまうことがありました。

4+7 =11

と分かっていても

解答欄には7と書いてしまったりすることがあります。

このようなケアレスミスは自分で書いた計算の最後、つまり解答となるところに自分でまるで囲ったり線をひいたりなどの印をつけることで解決することができました。

まとめ

ケアレスミスを連発してしまうために勉強が嫌いになってしまう子もきっとまだまだいると思います。
しかしケアレスミスは対処方法がまったくないわけではありません。大事なのは強調と限定の使い分けです。

こうゆう舎の指導はこれまでの指導ノウハウを蓄積し、その子に合った最適な教育方法を提案しています。

ぜひお問い合わせくださいね。

SHARE

ブログ一覧

ホーム > ブログ > ADHDの子がケアレスミスを連発する理由。算数を解く時には「強調」と「限定」がポイント