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ADHDの子の力をアップする?「探す力」のトレーニング

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ADHDの子の学力をアップする?「探す力」のトレーニング

こんにちは。

発達専門の学習講師

水野のりあきです。



本日は七夕です。

だからといって何があるわけではなく

面白い小ネタの1つでも、、、と思ったのですが

残念ながらひらめきませんでした。



ということで早速タイトルの

ADHDの子の学力をアップする?「探す力」のトレーニング

についてです。

探す力とは

もともと認知機能には検索能力と言うのがあって私たちは日々の生活の中で活用しています。

「あれがない」と思えば「どこに置いたっけ?」と考えて思い出そうとする。

勉強に置き換えれば

「この文字どこにあるかな」と考えて教科書から同じ言葉や似た言葉を探す。


このような力のことですね。

ADHDとの関係

さて、ADHDの傾向としてよく聞くのは

・集中できない

・注意散漫

・落ち着きがない


などがあり、これらは主に注意という機能に関係して起こります。


実はこの注意機能は私たちの想像以上に日常生活に多大な影響を及ぼしていて、

勉強でもこの注意機能をフル活用しています。


さきほどの文字を探す、というのもこの注意機能によるもの。

そしてワーキングメモリとも関係しています。

一時的に覚えておく力「ワーキングメモリ」

ここでワーキングメモリについても少しご紹介すると、ワーキングメモリとは

一時的に物事を覚えておく力のことです。

さきほどの「文字を探す」というのは頭の中で何を探すかを忘れてしまっては

どれだけ文章を読んでも答えにはたどり着きません。



落ち着きがない子はこのワーキングメモリの機能の弱さもあるとされていますから、

結果的に

「何を探したらいいか分からない」

「どこを探したらいいか分からない」

「分かんないからここでいっか」

「よし!これだ!」と結論づけて検証しない


という解答の仕方になります。

注意を向けるための3つの力

というようにどのような行動や言葉となって現れるかは人それぞれですが、その理由はただ「注意を向ける」ということの

苦手さに由来します。
では注意を向けるためにためにはどのような力が必要なのかと言うと


1つ目が、言葉をリハーサルする力。

これは頭の中で探すべき言葉を繰り返し唱え続ける力です。


2つ目が、対象にしるしをつける力。

キーワードやフレーズなど「今、何に注目したらよいか。」にチェックする力です。


3つ目が、視野を広げる力。

文章を読んでいると視野を広げる前に「分からない!」といって放棄してしまう子たちが多くいます。

はじめから読むのではなく、1行だけ読むのではなく、2行3行と視野を広げていく力が大事です。

ここがポイント

支援や指導の場では最初の配慮として「読む範囲を限定する」という方法がありますし、それは僕も

よく実践しています。

ただ、最終的には先ほどの3つの力のうち、1つは身につけてもらうようにしています。


特に国語は「答えがある」と分かれば取り組む意欲もそこまで下がりません。

3つの力をポイントにお子さんの勉強を見てみてください。

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